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南区に点在するアートを紹介します。南区のアートは、自然と融合したアートです。季節によってまったく違った表情を見せます。 |
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その名の通り、札幌軟石の採掘場であった石山緑地は、今でも険しい岩肌がむき出しになった山々が公園を取り囲んでいる。公園にはその歴史的遺産を活かし、造形集団CINQ(サンク)によって造られたオブジェと自然の調和した空間が広がっている。一歩足を踏み入れると、ここが南区であることを忘れてしまいそうになる。 夏になると、冷たい石のグレーが柔らかな緑に包まれる。「スパイラルスプリング」には水が流れ「赤い空の箱」の赤は可愛らしさを演出する。穏やかなその空間は、家族連れやカップル、犬の散歩には最適な場所である。 秋や冬の景色もまた捨てがたい。石の冷たさが際立ち「ネガティブマウンド」や「午後の丘」には静けさが宿る。少し寂しげなその表情が美しい。7つの作品だけでなく、いたるところに設置された、石をデザインに取り入れたイスや街灯が人々の目を惹きつける。ひとつひとつ見落とさず歩いて欲しい。 ネガティブマウンドでは毎年「石山緑地芸術祭」という、アートを身近に感じられるイベントも開催されている。住宅街からほど近いこの場所に足を運んで、見て、石の感触をその手で確かめて欲しい。 CiNQ(サンク)とは、彫刻家である國松明日香、永野光一、丸山隆、松隈康夫、山谷圭司の5人からなる造形集団。 (文:諏訪かおり 2007年10月29日) ■ 石山緑地 |
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7,5ヘクタールという広大な自然の中に、64作家によって作られた73点にも及ぶ作品の世界が広がっている。日本人彫刻家を初めとして、ノルウェーの彫刻家グスタフ・ヴィーゲランや札幌の姉妹都市からの寄贈作品も数多くある。 ひとつひとつの作品が、その人その人の目から見た南区に似合うよう、考えつくられているのである。もちろんひとつとして同じものはなく、見る人も自分のお気に入りを探しながら眺めるのも楽しいだろう。 そして作者がそこで何を感じ何を表現したかったのか、作品と語り合ううちに声が聞こえてくるかもしれない。 鑑賞するだけでなく、お気に入りの作品の横にレジャーシートを広げて、ランチすることも可能である。ボランティアによる作品解説を利用するのも良いだろう。自分自身の好きな楽しみ方をすることで、ただ眺めているだけでは見えてこなかった作品の持ち味が見えてくるかもしれない。 (文:諏訪かおり 2007年10月29日) |
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| 開館 4月29日〜11月3日(無休) ※1月〜3月は冬季開放(カンジキを履いて冬の野外彫刻を鑑賞)を予定 ■ 札幌芸術の森
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国道230号線から一本裏道に入ると、アイヌ文化交流センター「サッポロピリカコタン」のまだ新しいキレイな建物が、木々の中にある。 耳を澄ますとアイヌ民族の音楽が静かに聞こえてくる。入り口に向かうと、お出迎えをしてくれるのはフクロウのオブジェ。アイヌ民族にとってフクロウは守り神であった。それを知ると、工芸品にも度々出てくるその姿かたちに、貫禄を感じるような気がしてくる。 交流センターの中には様々な工芸品が展示してあり、当時の生活がうかがえる。屋外スペースには、住居や家畜小屋などが再現されている。少し奥まで進んでいくと、更に木々が生い茂ってくる。その中に建てられた小屋が妙にマッチしていて、近くを流れる水の音が涼しい木陰を演出している。こんな自然の中にアイヌ民族が生活していたのかなと想像してみる。鮮やかな青や赤のアクセサリーを身につける女性が目に浮かんだ。 現代のアートとはまた違う歴史的な工芸品の中に、当時の人々の生活の中にも存在したアートの感覚が新鮮で、それらのデザインがとても斬新なものに感じられた。 (文:諏訪かおり 2007年10月29日) |
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| 開館時間 8:45〜22:00(展示室は9:00〜17:00) ■ サッポロピリカコタン
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地下鉄真駒内駅を出ると、目の前に現れるのは、札幌オリンピック記念に建てられた大きな時計と、「ひとやすみする輪廻」である。せわしなく通り過ぎる人々と、確実に時を刻み続ける時計とは対照的に、その作品だけが時を止めているかのような、異空間を感じる。普段は通り過ぎるだけのその場所にひとやすみしてみる。不思議と忙しい日々から解放されていく気分になる。人々の行き交うスピードから少し外れて、ここから真駒内の長い散歩に出かける。 次に向かったのは「エドウィン・ダン像」のある真駒内中央公園。隣り合っている道路もまたせわしなく車が流れ続けるが、公園内には静けさと、訪れる人々や鳥の声だけが響いている。ダン像を探しながら、川や木を眺める。そこだけで丸一日過ごしたいと思えるほどのおだやかな時間の使い方に贅沢さを感じる。名残惜しさを残しつつ、五輪大橋・小橋を目指す。 木のアーチに包まれると、もうそこには道路をはさんで両側にアイスアリーナや競技場が見える。道路を歩いている人はほとんどおらず、車に次々と追い越されていく。そうしているうちに橋に着き、6種類の像を楽しみながら歩く。オリンピックにちなんだ作品らしく、希望に満ち溢れたタイトルと作品に、少しくたびれた足に心地よい刺激。まだまだ歩く意欲が湧いてきて、最後の「牛と少年」を目指す。力強く天にのびる少年の両手を見ると、達成感にあふれた。せわしなく行き交う人々の中で、自分だけが贅沢な時間を知っているようで、少し優越感にひたれる夕暮れであった。 (文:諏訪かおり 2007年10月29日) |
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