両生類


両生類とは、陸・水の両方で生きる生物です。
サンショウウオやイモリ、カエル、そしてあまり知られていないアシナシイモリがいます。


1.両生類の種類

両生類は、有尾目・無尾目・無足目に分かれます。

有尾目 有尾(ゆうび)目

サンショウウオやイモリなど、尾のある両生類を有尾類と言います。
世界に10科の有尾類が生息しています。

サンショウウオ亜目(2科)

イモリ亜目(7科)

サイレン亜目(1科)

無尾目 無尾(むび)目

無尾目とは、尾のない両生類、カエルのことです。
カエルは両生類の中で最も多くの種類があり、
世界に何千種類ものカエルがすんでいます。
ですから、細かい分類については、いろいろな見解があるようです。

カエル目
無足目 無足(むそく)目(アシナシイモリ目)

無足目とは、四肢のない両生類、アシナシイモリのことです。
アシナシイモリは最も種類が少ない両生類で、
世界に、6科のアシナシイモリが住んでいます。

アシナシイモリ目



2.両生類の特徴

両生類にはどのような特徴があるのか。

皮膚

・両生類の皮膚は薄く、体毛や羽や鱗などで覆われていません。
 水をよく通すので、水分を放出したり、吸収するのに優れています。

・皮膚を通して呼吸を行う両生類も多いです。
 それを「皮膚呼吸」と言い、肺呼吸とともに行います。皮膚呼吸だけで生きている両生類もいます。

・皮膚を湿った状態に保つため、皮膚表面から粘液を分泌します。
 粘液に毒があることもあり、敵を遠ざける役目を果たします。

・皮膚のタイプは、なめらか、ざらざら、いぼいぼなど様々です。

・体色も、とても地味なものや、極端に派手なもの、また斑点やしましま模様があるものなど、様々です。
 ただ、体の上側と下側の色が全く違う両生類が多いです。
 派手な色は、毒を持つ両生類が捕食者に警告する色でもあります。

生活

・両生類の多くは陸上と水中(淡水)の両方で生活します。特に水は重要です
 卵を水中に産みつけられますし、、幼生の間はずっと水中で生活します。
 成体になってからも、常に皮膚が湿っていなければなりません。(一生水中で生活する両生類もいます。)

 ですから、陸上でも、落ち葉の下や掘った穴などの湿った、日のあたらない場所にいて、皮膚の水分が減っていくのを防ぎます。
 腰に、皮膚が薄くなっている部分があり、そこを湿ったものに当てることによって水分を吸収するヒキガエルもいます。

 また、乾燥した地域のカエルは水を通しにくい皮膚をしていて、水分が逃げにくくなっています。
 砂漠に住む両性類の中には、被膜(まゆ)を作って乾燥から身を守り、雨が降ったときだけ地上に現れるものもいます。



・ほとんどの両生類が、とても幅が広い口を持っていて、
 想像以上に大きな獲物をまるのみすることができます。




・爬虫類の卵のような殻はありません。
 柔らかく、透き通っていて、孵化する前の幼生が見えます。



・両生類の瞳孔には、円形・水平・垂直の3種類があります。
 イモリやサンショウウオのは、みな円形です。
 昼に行動するカエルには、水平のものが多いです。
 夜に獲物を探すカエルは垂直です。
 また、中には、逆三角系の瞳孔を持つものもいます。



・両生類は泳ぐので、水掻きがあります。  後肢の指も、大抵、泳ぎに適した形をしています。
 また、木などに登るための吸盤を持つものもいます。

幼生・成体

・両生類は、大人と子供の姿が全く違います。
子供時代は水の中で魚のように泳いで暮らし、
 大きくなると、陸に上がり、水中・陸上の両方で生活するようになります。

・幼生
・両生類の子供は、手足がなく、魚のような形をしています。
 それを幼生と言います。
 幼生は、魚と同じようにえら呼吸をして、
 ずっと水の中で泳いでいます。  陸に上げられると死んでしまいます。

・成体

・幼生が成長すると、だんだんと手足が生えてきて、大人の姿、成体になります。
 成体になると、えらがなくなり、肺呼吸や皮膚呼吸をするようになります。
   また、手足を使って歩けるようになり、陸で生活できるようになります。
 ただし、皮膚が乾くと死んでしまうので、ずっと水の近くから離れられません。

獲物

・多くの両生類は、昆虫、ミミズ、クモなど、飲み込むことができる大きさの動物を食べます。
 そのほかに木の実しか食べないものもいますし、また、大型の両生類なら、ネズミを食べるものもいます。

・獲物を探すときは、その眼に頼ります。

・両生類は、動きが鈍いものが多いので、獲物を待ち伏せしています。
 獲物が近くに来るのを見ていて、ゆっくり近づき、最後に勢いよく捕まえて、しっかりおさえて食べます。

・獲物を飲み込むとき、目を閉じて食べます。
 そうすることで、圧力がかかるので、飲み込みやすくなります。

防御行動

・警戒色
・両生類の中には、赤・黄・青といった、鮮やかな体色を持つヤドクガエルがいます。
 彼らはの粘液は、猛毒であり、それを敵に警告するのが、この警戒色なのです。
 イモリやサンショウウオにも派手なものがいます。
 また、毒がないのに派手なものは、毒をもつ両性類だと敵に思わせることで、
 防御している場合があります。
 敵が来ると、その模様を見せ付ける姿勢をとり、威嚇します。

・カモフラージュ
 カエルの中には、体色を周囲の色に合わせることで身を隠すものがいます。
 また、生まれつき、自然にある木や枝ににた色・形をしている両性類もいます。
 たとえば、茶色で角ばった体を持ついコノハガエルは、落ち葉の中にいると
 どこにいるのかわからなくなります。


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