爬虫類


爬虫類は、鱗を持った陸上生活者です。
陸を歩くものや、水中を泳ぐものなど、生活の仕方も様々です。

1.爬虫類の種類

爬虫類は、有鱗目・カメ目・ワニ目・ムカシトカゲ目の4科に分けられます。

有鱗目 有鱗(ゆうりん)目

爬虫類のほとんどが、この有鱗目に属しています。
有鱗目とは、鱗がある爬虫類のことで、トカゲ、ヘビ、そしてミミズトカゲを指します。

トカゲ亜目

ヘビ亜目

ミミズトカゲ亜目

カメ目 カメ目

カメは、甲羅を持つ、特殊な形をした爬虫類です。
カメは生活の場によって、淡水生・海生・陸生の3種類に分けられます。

分類としては、甲羅に首を引っ込めることができない曲頸亜目と、
甲羅に首を引っ込めることができる潜頸亜目に分けられています。

カメ

ワニ目 ワニ目

ワニは、鋭い歯が並ぶ大きな口を持ち、水辺に住む爬虫類です。

ワニ

ムカシトカゲ目 ムカシトカゲ目

ニュージーランドの島に、2種だけが生息しているムカシトカゲです。
近縁の動物、は6千500万年前以上前に絶滅してしまいました。
そのためムカシトカゲは、「生きた化石」とも呼ばれています。

ムカシトカゲ



2.爬虫類の特徴

爬虫類には様々な種類がいて、特徴も様々です。

皮膚

・爬虫類の皮膚は、硬い鱗骨の板で覆われて、水を通しません。
 そのため、体の水分を保つので、陸の乾燥した場所でも生きていけます。

・色は、とても地味なものと、派手なものがいます。
 地味な色は、自然の中で隠れるときに役に立ちます。
 派手な色は、敵に「自分は毒を持っているのだ」と警告しています。

・トカゲやヘビは、成長するに伴い、脱皮をします。
 外の古い皮を脱ぎ捨てながら、大きくなっていくのです。
 トカゲの場合、何日かかけて、少しずつ皮がはがれ落ちていきますが、
 ヘビの場合は、全身の皮を丸ごと一度に脱いでしまいます。
 そして脱皮をすると、光沢のある、きれいな新しい皮膚が現れます。



・瞳孔には、円形・水平・垂直の3種類があります。
 昼行性の爬虫類は、円形が多いですが、水平のものもいます。
 夜行性のものは垂直です。

・ヘビ以外の爬虫類の多くは、まぶたを動かすことができます。
繁殖

・爬虫類はすべて体内受精です。そして、子供を産みます。

・親が生まれた子供の世話をすることは、ほとんどありません。(ワニだけは例外です。)
 生まれた子供は、親をそのまま小さくしたような姿をしていて、
 すぐに一人で獲物をとって生活しはじめます。



・ほとんどの爬虫類は、陸上で卵を産みます。
 カメやワニは、水中にいることが多いですが、卵は陸に上がって産みます。

・爬虫類の卵は、鳥の卵のように硬い殻と、皮のように柔らかい殻があります。
 殻の中に羊水が入った袋があり、その中に子が包まれています。 

                                                                                                       
生活

・たいてい陸上で生活しますが、その生活様式は様々です。
 地上を敏速に走り回るトカゲもいますし、樹の上で生活するトカゲやヘビもいます。
 ワニやカメには、水中で生活するものもたくさんいます。

・爬虫類は体温が周りの温度によって決まる、冷血動物です。
 日光浴して体を温めるとすばやく動くことができるようになります。
 また、暑くなりすぎると岩の下など日陰に入り、体を冷やします。
 このバランスをうまく保って生活することが大切です。
 もしも天気が悪くて日光浴ができなかったりすると、動きが鈍くて、
 簡単に食べられてしまいます。


・爬虫類の四肢の指は、前後とも5本ずつです。

・爬虫類は種類によって生活の仕方が違います。
 ですから、特に生活に最も重要な役割を果たしている肢は、種類によって、様々な形をしています。
 かべを登るトカゲの肢には、とても鋭い爪があり、かべをつかみながら登ることができます。
 また、ヤモリには、壁にくっつくような、肢を持つものもいます。
 そのほかにも、穴を掘るのに適した肢や、水中で泳ぐための水かきがある肢を持つものもいます。

・肢がほとんどなく、ヘビのような形をしたミミズトカゲもいます。
獲物

・ワニやヘビなど、多くの爬虫類は肉食で、昆虫、哺乳類、鳥類、また他の爬虫類などを食べます。

・大型のトカゲの中には草食性のものも多いです。

・アオウミガメは、魚介類や、海藻を食べます。

感覚

・爬虫類は、身に周りの状況を察知するためのいろいろな方法を持っています。

 たとえばヘビやトカゲが、細長い二股にわかれた舌をチロチロと出したり引っ込めている様子は有名です。
 そのようにして周りの空気をなめて、その舌の先端から、口蓋にあるヤコブソン器官という細胞に外の情報を運び、
 においを嗅いでいるのです。

防御行動

・カムフラージュ
 爬虫類の中には、敵に見つからないように、周りの色に体色を変化させて隠れるものがいます。
 とくにカメレオンは様々な色に変化させることが得意な爬虫類で、
 皮膚の色が周りに溶け込みます。
 また、生まれつき、体の形が草や木にそっくりなものもいます。

・偽死
 敵に捕まりそうになると、死んだふりをする爬虫類がいます。
 いくつかのヘビは、敵が来ると腹を上に向け、舌を出して、死んだと思わせます。
 そして、敵が去ると、すばやく逃げていくのです。

・自切
 多くのトカゲは、捕食者に追い詰められると、自分の尾を切ります。
 切り離した尾はしばらくの間動いていて、相手がそれに気をとられているうちに逃げます。
 尾は、何ヶ月か経てばまたもとの長さまで伸びます。

・出血
 自分の血を出すことで、また、その味で敵をひるませるものもいます。
 ツノトカゲという爬虫類は、眼の周りの血管を相手の前で破裂させて血を飛ばします。
 また、ヘビのボアの中には、口から血を出すものもいます。

・防御のからだ
 体自体が防御の役割を果たしているものもいます。
 よく知られているのは、カメの甲羅です。硬くて頑丈な甲羅は、外の世界から見を守ってくれます。
 また、体中に鋭いとげを持ち、敵が近づけないようになっている爬虫類もいます。



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